海外では日本の中古品がなぜ売れる?家具・食器・雑貨が海外へ渡るまで
「日本では値段が付かなかった家具が、海外ではもう一度使われている」
リユース業界では、そんなことが実際にあります。
日本国内では中古品として販売しにくく、
「買取はできません」
と言われてしまう家具や食器、雑貨。
しかし、買取価格が付かない=価値がないとは限りません。
日本では需要が少なくても、海外では必要としている人がいる。
家財の相談窓口®を運営する株式会社シーダスでは、不要品回収や遺品整理、出張買取でお客様から引き取った品物だけでなく、提携する不要品回収業者・買取業者・リユース事業者などからも、海外で再利用できる家財を仕入れています。
集められた家財は倉庫で仕分けされ、海外向けの商品はコンテナに積み込み、東南アジアを中心とした海外のリユース市場へ送られます。
今回は、普段なかなか見ることのできない、
「日本の家庭で使われていた家具や食器は、どうやって海外へ渡っていくのか?」

その流れを、実際にリユース輸出を行う事業者の目線から紹介します。
この記事を読むための時間:3分
海外では日本の中古品がなぜ売れる?家具・食器・雑貨が海外へ渡るまで
なぜ日本では売れないものが海外では売れるの?
中古品の価値は、世界共通ではありません。
例えば日本では、
大きな食器棚
婚礼家具
少し古いダイニングセット
使用済みの食器
鍋や調理器具
などは、中古品として販売するのが難しい場合があります。
理由の一つは、日本国内の生活スタイルや住宅事情の変化です。
大きな家具を置ける住宅が減ったり、新品の商品を比較的安く購入できたりすることで、中古家具の需要が限られることがあります。
また、家具は大きいため、
運搬する
倉庫で保管する
店頭に展示する
購入者の自宅まで配送する
といったコストもかかります。
そのため、まだ十分使える家具でも、
「国内で再販売すると採算が合わない」
という理由で買取価格を付けられないことがあります。
しかし、海外へ目を向けると状況が変わる場合があります。
タンスや食器棚など、古い大型家具の買取・リユースについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
→ 古い家具は売れる?タンス・食器棚・大型家具の買取とリユースを解説
「買取できない」と「使えない」は同じではない
ここは、家財整理をする方にぜひ知っていただきたいポイントです。
リサイクルショップから、
「買取できません」
と言われたとします。
すると、
「価値がないなら捨てるしかない」
と思ってしまうかもしれません。
しかし実際には、
買取できない
と
再利用できない
は別の話です。
例えば国内で1,000円でしか販売できない家具があったとします。
そこから運搬費、人件費、保管費、販売費などが必要なら、買取価格を付けることは難しくなります。
だからといって、その家具が壊れているとは限りません。
まだ家具として十分使える。
ここに海外リユースという選択肢が生まれます。
海外ではどんな日本の中古品が使われている?
海外リユースというと、
「高級ブランド品を海外へ売っているの?」
と思う方もいるかもしれません。
もちろん高額商品が海外へ販売されることもあります。
しかし、家財のリユース輸出では、もっと身近なものも対象になります。
例えば、
家具
テーブル、椅子、棚、チェスト、収納家具など。
食器
皿、茶碗、カップ、グラスなど。
調理器具
鍋、フライパン、キッチン用品など。
生活雑貨
収納用品、インテリア用品、日用品など。
工具・趣味用品
工具類、自転車用品、スポーツ用品など。
こうしたものの中から、状態や海外側の需要を確認して商品を選別します。
もちろん、何でも海外へ送れるわけではありません。
破損、著しい汚れ、素材、輸入国側の規制、現地需要などによって輸出できないものもあります。
そのため、海外リユースでも重要になるのが**「仕分け」**です。
海外へ送る商品はどこから集まってくる?
株式会社シーダスでは、大きく分けて複数のルートからリユース品を集めています。
一つは、家財の相談窓口®で行っている、
不要品回収
遺品整理
出張買取
などの現場です。
一軒家を整理すると、国内で買取できる商品だけでなく、
「値段は付けにくいけれど、まだ使えるもの」
が数多く出てきます。
そうした品物の中から、海外で再利用できるものを選別します。
そしてもう一つが、
同業者からの仕入れです。
不要品回収業者や買取業者からも仕入れています

リユース輸出を成立させるには、ある程度まとまった物量が必要になります。
そこで株式会社シーダスでは、自社の現場だけではなく、不要品回収業者、買取業者、遺品整理業者などからリユース可能な家財を仕入れることがあります。
例えば、ある回収業者の現場で家具や食器が出たとします。
その会社では、
自社店舗では売れない。
ネット販売には向いていない。
倉庫に置いておくスペースもない。
しかし、商品としてはまだ十分使用できる。
そこで、
「国内では販売しにくいけれど、海外リユースに回せないか?」
という選択肢が生まれます。
シーダス側で海外需要を確認し、対象となるものを仕入れることで、その品物を次の販路へつなげます。
つまりシーダスは、自社で不要品回収や買取を行うだけではなく、場合によっては同業者にとっての「出口」の役割も担っています。
なぜ業者から仕入れる必要があるの?
理由の一つが、コンテナ輸送です。
海外へ家具や生活雑貨を輸出する場合、商品を1点ずつ海外へ宅配便で送っていては物流コストが高くなってしまいます。
そこで、倉庫に商品を集め、
家具
食器
雑貨
その他のリユース品
などをまとめてコンテナへ積み込みます。
このためには、継続的に商品を集める仕組みが必要です。
自社の現場だけでなく、複数のリユース事業者から商品を集めることで、一定の物量を確保しやすくなります。
そして、業者側にもメリットがあります。
これまで、
「国内では売れないから処分するしかない」
と考えていた家財に、
「海外リユースへつなぐ」
という新しい出口が増えるからです。
日本の家庭から海外へ|中古品が渡るまで
実際の流れを簡単にすると、次のようになります。
STEP1 一般家庭などから家財が出る
引越し、遺品整理、生前整理、住み替え、家の売却などをきっかけに、家具・食器・雑貨などが不要になります。
↓
STEP2 買取・リユースできるものを選別
ブランド品、貴金属、家電など、国内で販売できるものは査定します。
同時に、国内では値段を付けにくくても海外で再利用できそうな家財も確認します。
↓
STEP3 自社案件・提携業者などから倉庫へ集約
家財の相談窓口®の現場から出たものだけでなく、提携する不要品回収・買取・リユース事業者などから仕入れた商品も倉庫へ集めます。

↓
STEP4 海外向けに仕分け

海外バイヤーの需要や商品の状態などを確認し、
輸出できるもの
国内販売するもの
資源として活用するもの
再利用が難しいもの
に分けていきます。
↓
STEP5 コンテナへ積み込む

輸出対象の商品をまとめ、コンテナへ積載します。
家具だけを積むのではなく、形や大きさの異なる商品を組み合わせながら、限られたスペースをできるだけ有効に使います。
↓
STEP6 海外へ輸送
コンテナ船で海外へ輸送します。
↓
STEP7 現地で再び商品として流通
現地のバイヤーや販売店などを通じて、再び必要とする人のもとへ渡ります。
日本では不要になったものが、別の国では再び生活用品として使われる。
これが海外リユースの基本的な流れです。
海外バイヤーが欲しいものは、日本側の感覚と違うことも

実際に海外リユースを行っていると面白いのが、
「日本側が売れると思っているもの」と「海外バイヤーが欲しいもの」が必ずしも同じではない
ということです。
日本国内では人気がなくても、海外では需要がある。
逆に、
「これは売れそう」
と思っても、現地ではあまり求められていない。
そんなこともあります。
国や地域によって、
住宅事情。
生活習慣。
所得水準。
商品の好み。
流通している新品商品の価格。
などが違うためです。
そのため海外輸出では、ただ商品を集めるのではなく、現地のバイヤーが何を求めているかを把握することが非常に重要になります。
何でも海外に送ればいいわけではありません
ここも重要です。
海外リユースは、
「国内で売れないものを全部海外へ送ればいい」
という仕組みではありません。
海外でも必要とされないものを大量に送れば、現地で廃棄物になってしまう可能性があります。
また、輸出する商品によっては、相手国の輸入規制や日本側の輸出に関するルールを確認する必要があります。
だからこそ、
現地需要を確認する
状態を確認する
輸出可能か確認する
適切に仕分ける
という工程が重要です。
海外リユースは、単なる「処分先」ではありません。
次に使う人がいることを前提としたリユースの販路です。
それでも再利用できないものはどうする?
もちろん、すべての商品をリユースできるわけではありません。
壊れている。
著しく汚れている。
安全に使用できない。
国内でも海外でも需要がない。
そうしたものまで無理に商品として扱うことはできません。
その場合は、資源として再利用できるものを分別し、それでも再利用できないものについては、廃棄物の種類や排出元に応じて、適正な処理ルートにつなげる必要があります。
大切なのは、
「全部捨てる」
でも、
「全部海外へ送る」
でもありません。
一つひとつの家財について、
買取
国内リユース
海外リユース
資源化
適正処理
の順に、可能性を考えていくことです。
海外リユースは片付け費用にも関係する?
海外リユースの出口を持つことは、片付けの料金にも関係する場合があります。
例えば一軒家に大量の家具や生活用品が残っているとします。
そのすべてを再利用できないものとして扱う場合と、
買取できるもの
国内でリユースできるもの
海外でリユースできるもの
を分けられる場合では、最終的な家財の流れが変わります。
だからこそ、不要品回収や遺品整理では、
「いくらで片付けるか」
だけではなく、
「家の中にあるものを、その後どうするのか」
も業者による違いが出る部分です。
シーダス(REUSE HUB)が目指しているのは「捨てる前に出口を探す」こと
株式会社シーダス・家財の相談窓口®では、家財をすぐに「不要なもの」として一括りにするのではなく、
国内で売れないか?
↓
業者間で必要としている人はいないか?
↓
海外で再利用できないか?
↓
資源として活用できないか?
と、できる限り次の出口を探します。
そして、自社の現場だけではなく、同じように不要品回収・遺品整理・買取に携わる事業者からも商品を集めることで、一社では作れないリユースの流れを作っていくことを目指しています。
「買取価格が付かなかったから捨てる」
ではなく、
「日本では売れなくても、次に使ってくれる人はいないか?」
を考える。
海外リユースは、その選択肢の一つです。
まとめ|日本では不要でも、世界では必要としている人がいる
日本の家庭で役目を終えた家具、食器、雑貨。
国内では買取価格が付かなくても、まだ使用できるものはたくさんあります。
そうした商品を、
一般家庭
↓
不要品回収・遺品整理・買取業者
↓
シーダスの倉庫
↓
選別・仕分け
↓
コンテナ輸送
↓
海外のリユース市場
↓
次に使う人
へつなげていく。
これもリユース業界の仕事の一つです。
家財の相談窓口®では、国内での買取・販売だけでなく、海外リユースを含めた複数の出口を活用しながら、まだ使える家財をできる限り次につなげることを大切にしています。